仕事から帰宅した夫、変わり果てた炊飯器にギョッとするが… 「優しさの塊」に称賛の嵐
仕事から帰宅した男性がキッチンで目撃した驚きの光景。2歳の我が子による「微笑ましいサプライズ」が話題を呼んだ。
子供は大人の真似をしたがるもの。我が子の微笑ましい失敗を見て、思わず破顔した経験がある親も多いのでは。
以前X上では、帰宅後に父が目撃した「驚きの炊飯器」に、称賛の声が寄せられているのをご存知だろうか。
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帰宅後、炊飯器を開けて驚き...
今回注目したいのは、Xユーザー・金子雅也さんが投稿したポスト。
「息子が仕事から帰宅するパパのためにお米を炊いてくれていたみたいです。ありがとう」と綴られた投稿には、自宅の炊飯器が写った写真が添えられている。
そしてこちらの炊飯器、なんと米が「容量限界」までみっちり詰まっていたのだった。
「優しさという名の米」と称賛の声
米の塊...というより、もはや「インパクトの塊」な光景は見た者に多大なる衝撃を与え、件のポストは投稿から数日足らずで4,000件以上ものリポストを記録する事態に。
ポスト本文を受け、幼い子供が父を思って炊飯器を操作する姿を思い浮かべた人が多いようで、同ポストには「こんなん、涙流しながら食べちまうよ...」「優しさという名のお米があふれてる」「これは怒れないな」など、感動の声が多数寄せられていた。
また「水分入れずに炊いてしまったり、水分が足りなかった米は、ピラフやおかゆにして食べられます」「おかゆは少量の米で多くできちゃうので、ピラフを多めに作って冷凍すると良いかと思いますよ」といったアドバイスも確認できる。
そこで今回は、ポスト投稿主・金子さんに事の経緯を聞きつつ、写真に写った炊飯器を展開する「東芝ライフスタイル株式会社」に、水の量が不足した炊飯のリカバリー方法について尋ねてみることに...。
光景を思うだけで微笑ましすぎる...
https://twitter.com/gala_kaneko/status/1761362178949668977?s=46&t=SCGX5W8iJ2iZQmbToEGxTQ
ある日、体調が優れなかった金子さんの妻がソファで休んでいたところ、当時2歳の息子から「◯◯くん(自分の名前)、ご飯炊いて来るねぇ」との宣言が。
米と水を「入れたいだけ入れる」ストロングスタイルで炊飯器をセットし、スイッチオン。米が炊けた後、母親とともに味見をしたが、残念ながら水が足りていなかったため、固くなった米を思わず吹き出してしまったという。
母親の「お水が足りなかったね」というアドバイスを受け、その後も「米櫃の米をダイレクトに投入」といった実験精神あふれるチャレンジを見せる。結果は写真にあったように失敗に終わるが、体調の悪い妻は後片付けをする余力がなかったそうだ。
パンパンになった炊飯器を発見した際の感想について、金子さんは「妻からLINEで『えらいことになっている』と報告がありましたが、蓋を開けた瞬間、想像を超える状態にビックリしました。しかも上のお米がサラサラで、下の方はねっとりして、底は少し焦げていて...。笑いながら、体調不良の妻も、一生懸命お米を入れてくれた息子も、今日1日頑張ってくれたんだなぁ...と、感じました」と振り返っている。
金子さんは我が子の行動を「パパのためにお米を炊いてくれた」と解釈して件のポストを投稿したが、実際のところは不明だという。
また、多くのユーザーが感動や共感の声を寄せた件について、「息子は特別なことをしたわけではなく、同じような行動をとられるお子さんもたくさんいると思います」「日常のこういった何気ない子育てや幼い子の言動を、失敗や苦労ではなく、私と同じように微笑ましく捉えてくれる方々がたくさんいること、たくさんのコメントを頂けたことをとても嬉しく思いました」と、子を持つ親としての思いを笑顔で語ってくれた。
東芝「米のα化が起きている」
炊飯器の中身の米は冷凍し、一部を雑炊にして食べたという金子さん一家。果たして「生炊き」となってしまった米を、美味しく炊き直すことは可能なのだろうか。
こちらの質問に対し、東芝ライフスタイルの担当者からは「一度炊飯した白米についてはα(アルファ)化してしまうので、美味しく『炊き直す』方法はございません」との回答が。
アルファ化は「糊化」とも呼ばれ、デンプンを水と加熱することによりデンプン分子が規則性を失い、糊状(α状)になる現象を指す。炊き立てのご飯は、まさに「デンプンが糊状になっている」状態なのだ。そのため、やはり炊飯器で米を美味しく炊くには、米と水の量をキチンと計測しての「一発勝負」以外に方法はないという。
なお、金子さんの続くポストには「今日は息子と昨日のお米を鍋の雑炊にして食べたり、一緒にお米を炊きました」「なんでもやりたい盛りの息子の行動に驚くとともに、これからもっと成長してもらえるよう育児に励んでまいります」とのコメントが。
我が子の成長を願う気持ちと、親としての努力を感じさせる内容に、やはり称賛と共感の声が寄せられていた。
執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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