「東大王」を卒業する鈴木光、林輝幸

「東大王」卒業の鈴木光・林輝幸へインタビュー! 鈴木「人の温かさや、助け合うことの大切さを学べた4年間でした」

2021.03.22 18:30
「東大王」を卒業する鈴木光、林輝幸

「東大王」鈴木光と、“ジャスコ”林輝幸がついに卒業!

知力の壁である東大王チームと、芸能人チームが頭脳バトルを繰り広げる「東大王」(毎週水曜夜7:00-8:00、TBS系で放送※一部地域を除く)で、人気を博した東大王チームの鈴木光と林輝幸が3月24日(水)の放送でついに卒業する。

大学1年次の2017年から4年間出演してきた鈴木と、4年次の2019年に初めて番組の門をたたき“ジャスコ”の愛称で親しまれてきた林。卒業回の収録を目前にした二人に、番組への思いや思い出を聞いた。

――鈴木さんは4年間、林さんは2年間。それぞれに「東大王」に出演してきた月日はどんな時間でしたか?

鈴木:この4年間、東京大学での学業を第一の柱として、予備試験、司法試験、海外ロースクールの受験準備を行っていたので「東大王」の撮影をお休みすることが何度もありました。長期でお休みする前は心苦しく…「『東大王』をやめたほうがいいのではないか?」と、スタッフの方に相談したこともありましたが、その都度、「東大王」関係者の皆さまに優しい言葉を掛けていただきながら卒業まで頑張ることができました。

林:僕も卒論を書くために、昨年の11月、12月とお休みをいただきました。

鈴木:私たち学生の思いを大切にしてくれた「東大王」という番組には、本当に感謝しています。そして、InstagramやTwitterでは、フォロワーの方々から私が知らなかった多くのことを教えていただき、応援もしていただきました。人の温かさや、周りの人と助け合うことの大切さを学べた4年間だったと思います。

林:僕は2年間でしたが、結構一瞬でした。一瞬と言いつつ、1年ごとに中身が違っていて、最初の1年間はやり方が分からなかったので模索しながらの1年。後半の1年はやりたいことがあり過ぎて、一つ一つやっていったらあっという間に過ぎていたという1年でした。

林「自分にとってのターニングポイントになりました」

――林さんは、2017年の初登場回で「ジャスコ」と解答したことで、それが愛称にもなりましたが、覚えていますか?

林:はい(笑)。初登場回は僕にとって衝撃的でした。あの回をなくして、僕の「東大王」を語ることはできないと思います(笑)。しかし、(ジャスコと誤答したことで)皆さまの記憶に残ることができたので、ありがたいとも思っています。クイズのプロとしてはあまり褒められたことではありませんが、あれがあったから今の自分があると思うと、昔の自分を一喝しつつも、ありがとうと言いたくなる気持ちもあります(笑)。

――それぞれに印象に残っている回を教えてください。

鈴木:一番印象に残っているのは、(10連勝のご褒美で行った)ハワイでの撮影です。キラウエアの火山活動をヘリコプターで上空から眺めたり、カヤックに乗ったり、伝統料理を食べたり、普段できないような経験をチームの皆さんとさせていただいて、とても楽しかったです。

林:僕はうまくいったシーンよりもうまくいかなかったことの方が記憶に残っていて、1年目の11月ぐらいに、ファイナルで富永(美樹)さんと1対1で戦って負けた回です。収録後にすごく泣いてしまったのですが、当時の大将の水上(颯)さんといろいろ話したときにプロ意識が芽生えたんです。我々はクイズのプロとして番組に出演しているので、振る舞いもそれ相応のものであれと言われて…。あのときの失敗は、自分にとって大きなターニングポイントとなりました。

――番組からは多くのことを学べたということでしょうか?

林:はい。クイズの知識や勉強法だけでなく、問題の出し方も学べました。出題する側の気持ちを考えることで出題内容の傾向を読めたりもしますしね(笑)。

鈴木:時事問題は多くの人が現在関心を持っていることが出題されますから、どういったことが起こり、今、何が求められているのか?ということが学べると思います。

林:確かに解答スペースに立ちながら、「これは今、出し時だよね?」と思ったりもしていました(笑)。また、答えをどう解説するかを考えることも番組に出演するまでなかった経験でしたので、学ぶ要素は多かったと思います。

鈴木「信頼してくださったことがとてもうれしかった」

――お互いに、どんなクイズプレイヤーだったと思いますか?

鈴木:林さんはクイズの知識もすごいですが、真面目に取り組んでいる姿から誰にでも愛される天才じゃないかと思います。撮影中も林さんが面白くて笑いをこらえるのが大変なときが何度もありました。周りを楽しませる天才なので、これからもその長所を生かして楽しくお仕事をしてほしいなと思います。

林:鈴木さんは野球で言うとアベレージヒッターだと思います。守備範囲も広くて、何でもこなせるプレイヤー。僕はどちらかというと三振かホームランかの大味のバッターだったので、彼女からいろいろなものを吸収したいなと思っていました。それから、一番思うのは、努力家ということです。誰しも努力はしていますが、彼女はめっちゃ頑張っていることを感じさせないんです。そういうところもすごいなと思います。

――現在の大将である鶴崎修功さんについてお聞かせください。

林:鶴崎さんは、僕が大学でクイズを頑張ろうと思ったきっかけの人です。「東大王」がまだレギュラー番組ではなく、パイロット版だったときに鶴崎さんが優勝されたのですが、それがちょうど僕がクイズ研究会に入ろうと思った時期と重なっていて。当時の僕は「中学⾼校から競技クイズの第⼀線で戦ってきた⼈たちとうまくやっていけるのか︖」と不安に思っていたのですが、鶴崎さんが大学からクイズを始めたことを知って、それなら自分にも可能性はある、努力次第でどこまでも行けると確信を持てたんです。鶴崎さんは僕にとって、そういう存在の人です。

鈴木:鶴崎さんは、伊沢(拓司)さんや水上さんと同じく尊敬する先輩で、水上さんの卒業後、「この問題は鈴木が取ってくれる」と信頼してくださったことがとてもうれしかったです。鶴崎さんは私たちがいなくなると、レギュラー候補生と年が離れちゃうなと心配していましたが、鶴崎さんなら赤ちゃんからから年配の方まで誰とでも仲良くなってしまうのではないかと思っています(笑)。

林「クイズを楽しむマインドだけは失ってほしくない」

――では、今後、番組を率いていく後輩の皆さんにメッセージを贈るなら?

林:クイズの勉強をすごくして、毎回強くなっていたとしても、結果がついてこないタイミングというのが出てきます。僕も経験しましたが、それはとても辛いことです。でも、クイズを楽しむマインドだけは失ってほしくないなと思います。それを失うと、クイズも番組も苦行になってしまうので。真剣勝負の場ではありますが、クイズは遊びですので、そこは忘れないでいてほしいなと思います。

鈴木:とにかくクイズを楽しんで自分の好きな分野を頑張ってください! そして、もし困ったことがあったら、いつでも相談してください。

――卒業後は、どのような道を歩まれるのですか?

鈴木:私は渉外弁護士になることが夢なので、国内と海外両方の弁護士資格を取得し、さまざまな分野を学びながら、国際的に活躍できればと思っています。

林:僕はタレント活動を続けつつ、クイズが楽しめるイベント事業を立ち上げたいなと思っています。「東大王」に出演させていただいた経験を生かして、クイズをテレビで楽しむだけでなく、将来的には街中のさまざまなスポットでクイズを楽しめるようにできたらと思っています。

鈴木「最後まで全力を出し尽くしていきたいです」

――お2人にとって「東大王」とは、どんな存在でしたか?

鈴木:コロナの影響を受け、授業も全てオンラインになった状況の中で、「東大王」は東大の先輩後輩だけでなく芸能人やスタッフの方々の働く姿をそばで拝見する中で、仕事や人間関係の大切さなどさまざまなことを学ばせていただける、もう一つの学校のような場所でした。

林:僕にとっては人生を変えてくれた場です。番組とのご縁をきっかけに、素晴らしい景⾊をたくさん⾒せてもらったので。また、プロして一つの仕事にどう向き合うかを教えてもらえたので、人間として成長させてもらえた場でもありました。

――卒業回に向けて、今、どんなお気持ちですか?

鈴木:4年間の集大成なので、皆さんに「クイズって面白いな」と思っていただけるプレーができたらいいなと思っています。

林:2年間はあっという間だったので、正直あと3年ぐらいやっていたいんですけど(笑)、こういった取材を通しても卒業のタイミングが近づいていることをとても感じています。収録の意味合いも変わってきますし、自然と力も入ります。

――最後に視聴者の皆さまへのメッセージをお願いできますか?

林:たくさん愛していただいたなということを感じています。2年間、クイズの結果が伴う、伴わないに関わらず、応援し続けてくださる方がたくさんいて、ありがたいなと思っていましたし、自分の原動力にもなりました。この2年間で学んだこと全てを最後の1回にぶつけて、悔いなく終わりを迎えたいと思います。

鈴木:最初に東大王に出演させていただいてから4年間、温かく見守ってくださってありがとうございました。InstagramやTwitterなどを通して、皆さんには、たくさんのことを教えていただきました。最終回はどうなるか全く予想がつきませんが、最後まで全力で頑張りますので、皆さんも思い切り楽しんでくださると嬉しいです。

取材・文=及川静

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