【ベルギー・フランダース徹底ガイド】SNS映えの街並み&グルメに舌鼓!人気6エリアを巡る旅
ヨーロッパのほぼ中心に位置する小さな国、ベルギー。日本ではあまりな馴染みのない国かもしれませんが、ヨーロッパを行き尽くした旅人の多くが絶賛し、じわじわと人気が高まっています。古き良き中世の面影が随所に散りばめられた美しい街並み、そして知る人ぞ知る美食大国でもあり、どこかホッコリする優しい料理の数々は、あなたの胃袋をつかんで離さないはず!
今回はベルギーの首都「ブリュッセル」と、ベルギー北部の「フランダース地方」に焦点をあて、絶対食べるべき「グルメ&スイーツ」と、フォトジェニックな「街歩き」の2軸で、ベルギーの魅力をご紹介します。【アントワープ】あの有名なショコラトリーも!魅惑のスイーツ巡り
ベルギー最北部に位置するアントワープ。首都ブリュッセルから列車で約40分の距離にあり、名作「フランダースの犬」の舞台としても知られています。
この街に到着してまず驚くのが、美しすぎる駅舎!1895年に着工されたネオ・バロック建築の「アントワープ中央駅」は「世界で最も美しい駅」のひとつに数えられ、国の重要文化財に指定されています。
装飾のほどこされた天井や吹き抜け。そこから降り注ぐやさしい太陽光。旅がこんなステキな駅から始まるなんて、アントワープ巡りの期待も膨らみます。
駅から街の中心部へは徒歩で約10~15分。通りには見応えのある建造物がずらりと並び、通りを歩くだけでワクワクします。
ベルギーと言えばチョコレート大国。高級老舗チョコレート店「デル・レイ」や、伝統製法と新世代の感覚を併せ持つショコラトリー「イースク」など、アントワープには日本にも進出を果たした名店が集結しています。
女子旅プレスのオススメは、奇才ドミニク・ペルソーヌ氏が手がける「ザ・チョコレート・ライン」。なんとも奇想天外なフレーバーで話題を呼んでいます。
口の中でパチパチと弾けるコーラチョコ、米酢や醤油風味のキャラメルガナッシュがつまったチョコなど、味も見た目もユニーク。日本人に馴染みのあるユズやワサビを使った変わり種のチョコも。
また、ザ・チョコレート・ラインが入る「パレス・オプ・デ・メイール」は、目抜き通りの中でもひときわ目を引く美しい建造物。それもそのはず、かつてナポレオンのために建てられ、その後ベルギー王族の宮殿にも使われていたとか。
同建物にあるティーサロン&レストラン「カフェ・インペリアル」は、地元マダムが愛用する人気店。まるで地元のマダムたちのようにエレガントで優雅なランチやティータイムを楽しみましょう。非日常で優雅なランチやティータイムが楽しめますよ。
そして、ベルギーと言えばワッフルも外せません。生クリームやフルーツをトッピングした、サクサクふわふわの食感の「ブリュッセル・ワッフル」と、やや固めの生地で焼き上げ、食べ歩きにぴったりの「リエージュ・ワッフル」の2種類があるんです。
アントワープの「デジレ・ド・リール」は、マストで訪れたいワッフルの名店。外はサクサク、中はふんわりのブリュッセル・ワッフル。本場の感動的な味わいをお試しあれ!
お土産を買うなら、アントワープの伝説にまつわる“手型”のクッキーやチョコレートはいかが?伝統製法を継承する、バターたっぷりの「フィリップス・ビスケット」は、プレーンからスパイス入りまでたくさんの味わいが用意されていて、お土産にもピッタリ。
■ザ・チョコレート・ライン(The Chocolate Line)
住所:Paleis op de Meir 50, Antwerpen
■デジレ・ド・リール(Desire de Lille)
住所:Schrijnwerkersstraat 16, Antwerpen
■フィリップス・ビスケット(Philip’s Biscuits)
住所:Korte Gasthuisstraat 39, Antwerpen
【ブリュッセル】SNSで自慢したい!アール・ヌーヴォー建築巡り
首都ブリュッセルでの観光の一押しは、世界に名高い「アール・ヌーヴォー建築巡り」。フォトジェニックでエレガントな建築たちを、ぜひカメラに収めてみませんか?
アール・ヌーヴォーとは、「新しい芸術」の意味。19世紀末から20世紀初頭に、ヨーロッパを中心に花開いた芸術運動で、花や植物などの有機的なモチーフと、植物のつるのような曲線を用いた装飾に、伝統的な職人の意匠を大胆に組み合わせた造形様式。
ベルギー、ゲント生まれの建築家ヴィクトール・オルタは、アール・ヌーヴォー建築の父と言われ、ブリュッセルには、オルタが手がけた建物をはじめ、約500軒のアール・ヌーヴォー建築が現存しています。
なかでも、オルタの自邸兼アトリエとして建造され、現在は美術館となっている「オルタ美術館」は、“アール・ヌーヴォーの傑作”として知られています。自然光を多く取り入れた館内は、優美な曲線と装飾に包まれた、エレガントな空間。こんなお家、住んでみたい!
オルタが設計した4つの都市住宅(タッセル邸、ソルヴェー邸、ヴァン・エドヴェルド邸、オルタ邸)は、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。これらを巡るツアーが用意されている日もあるので、ツアー開催日をチェックしてみて。
百貨店として1899年に建造され、現在は「楽器博物館」として公開されている建物も、ブリュッセルを代表するアール・ヌーヴォー建築のひとつ。最上階のテラス付カフェレストランからは、絶景の街並みが望めますよ!
また、オルタの設計により、1906年にテキスタイル会館として建てられた、現「ベルギー漫画センター」にもぜひ足を運んでみて。日本でもよく知られる冒険物語「タンタン」シリーズはベルギー生まれ。タンタンにまつわる展示と、優美な建築の両方が楽しめる人気スポットです。
アール・ヌーヴォー調の建物が並ぶ「ルイーズ通り」や、鉄とガラスの装飾が美しい世界最古のアーケード「ギャルリー・サンチュベール」など、見どころたくさんのブリュッセル。
時代を超えて愛されるアール・ヌーヴォー建築は、SNSでもたくさんの「いいね」が集まるはず。
■オルタ美術館
住所:Rue Americaine 25, Bruxelles
■楽器博物館
住所:Rue Montagne de la Cour 2, Bruxelles
■ベルギー漫画センター
住所:Rue des Sables 20, Bruxelles
【ブルージュ】まるで屋根のない美術館!ロマンチックな水辺の街を散策
ブリュッセル中央駅から約70分、ゲントから約30分。中世から時が止まってしまったような、美しい運河の街ブルージュ。中世の町並みが見事に保存されたブルージュの風景には、誰もが心ときめくはずです。50以上もの古い石橋と、白鳥が水辺に遊ぶ風景は、どんな角度からも絵になります。
ブルージュには、ユネスコ世界遺産に登録された3つのスポットがあり、それも徒歩で巡れるのがポイント。
ひとつ目の世界遺産は、マルクト広場を中心とした「ブルージュ旧市街区域」。聖母教会、マルクト広場、メルヘンチックな旧ギルドハウスなど、四方を見渡せば、美しい建物がずらり!この街が「屋根のない美術館」と言われるのも納得。
ふたつ目は、13~15世紀に建造された街のシンボル「鐘楼」。マルクト広場でもひと際目を引く巨大な塔で、高さ88メートル、中には366段の螺旋階段があり、頂上まで登ることができるんです。360度のブルージュの絶景は、上りきった人だけが味わえる最高のご褒美!
3つ目は、同じ歴史地区にある「ベギン会院」。敬虔な生活を送った女性たちの生活の場だったところ。運河の畔にたたずむベギン会院に足を踏み入れるとそこは時が止まったかのよう。
ベギン会は女性の自立のために組織された共同体で、ここに暮らし、外に働きに出ることが許され、退会して結婚するも自由という、“半聖半俗”の女性のための施設でした。
現在はベネディクト会の女子修道院として利用されており、木立に囲まれた静寂な敷地内は、なんとも心癒されるスポット。
そして、この街を訪れたなら絶対に楽しむべき「運河クルーズ」。乗り場は街中に5か所あり、予約なしで乗船できます。クルーズは約30分。歩いて巡る街の景色とはまた違う風景を写真におさめて!
■鐘楼
住所:Markt 7 , Brugge
■ベギン会院
住所:Begijnhof 30, Brugge
■運河クルーズ
運航時間:10:00~18:00
所要時間:約30分
運休:3月~11月中旬
料金:10ユーロ
【ゲント】幻想的な夜景に感動!RPGの世界へ迷い込んだような古(いにしえ)の街
日本のガイドブックでは大きく紹介されることの少ないゲント。ですが、ブルージュと肩を並べるほどに繁栄を極めた古都のひとつで、見どころがたくさん。
ベルギー北部を支配した領主、フランドル伯によって9世紀頃につくられた城塞都市。当時の面影を残す「フランドル伯の城」は、バイキングの侵入を防ぐために堅固につくられた石の城。ゲントの街並みも含め、どことなくRPGの世界を彷彿させます。
「フランドル伯の城」は見学可能。見張り台に立つと、ゲントの街並みが一望できますよ。城の内部は、かつての武器や拷問道具を展示したミュージアムになっています。
現在のゲントはフランダース地方最大の学生の街として知られ、リーズナブルに楽しめるレストランやカフェが充実。花の都としても名高く、街はさまざまな花で彩られています。
旧市街の中心、コーレンマルクト広場にほど近いレイエ川の両岸には、メルヘンの世界に登場しそうな、かわいいギルドハウスが。フォトジェニックなこの風景、写真におさめずにはいられません!
この街で見逃せないのは、街の随所で行われる夜間のライトアップ。照明デザイナーがプロデュースした幻想的風景は、まさに夢の世界。旧市街に佇む鐘楼、聖バーフ大聖堂、聖ニコラス教会という、壮大な3つの歴史的建造物へのライトアップは、その美しさとスケールに圧倒されるはず!
複雑に入り組む石畳の道や、狭い路地をトラムが行く風景など、いつか見てみたい! と思っていたヨーロッパらしい風景が随所に散りばめられています。日中も夜間も美しいゲントの街。できれば1泊して、ゲントの魅力を余すことなく味わってみてくださいね。
■フランドル伯の城
住所:Sint-Veerleplein 11, Gent
■鐘楼
住所:Sint-Pietersplein 9, Gent
■聖バーフ大聖堂
住所:Sint-Baafsplein, Gent
【ゲント】本場で食べる焼き立てワッフルは絶品!ティールームMAX
古城の町ゲントを訪れたなら、マストで訪問すべきワッフルの名店があるんです。四角い、サックリ食感のブリュッセル・ワッフルの発祥の店として知られる「MAX」。
かつては移動テントでワッフルを販売していたMAXですが、現在は瀟洒なアール・ヌーヴォー調の建物にお店を構え、地元住民はもちろんのこと、世界中から訪れる甘党の人々を幸せなひと時に誘います。
6代目オーナーによって焼かれるワッフルは、想像以上に軽い食感。年季ものの鋳型を使い、ガスの火力のみで焼くというこだわりよう。サーブされたワッフルは、いつでも焼き立て、サクサクの感動の味です。
一番人気のワッフルは、フルーツ、生クリーム、アイスクリームなどをふんだんにトッピングしたMAXワッフル。その大きさに「食べきれるかな…」思いきや、甘さは控えめ、サックリとした軽い食感で、余裕で完食。
ほかにも、パウダーシュガーをかけたシンブルなワッフルや、チョコレートソースをかけたものなど、バリエーションは豊富。1839年の創業当時から変わらない味を求めて、ぜひ立ち寄ってみては?
■MAX
住所:Goudenleeuwplein 3, Gent
【メッヘレン】美食の国ベルギーで堪能!ビールと郷土料理のフードペアリング
「ベルギーと言えばビール!」という人もいるほど、世界的にファンの多いベルギービール。
同国には約1500種類ものビール銘柄があり、各都市に地ビール醸造所がありますが、ブリュッセルとアントワープの中間にあるメッヘレンには、現在も操業している醸造所ではベルギー最古の醸造所といわれる「ヘット・アンケル醸造所」があり、伝統のビール醸造を行っています。
試飲つきの醸造所見学(約1時間半)も良いのですが、特におすすめは地元民にも評判の醸造所併設のブラッセリー。ベルギー伝統料理とビールの「フードペアリング」が楽しめます。
フードペアリングとは“相性のいい食べ合わせ”のこと。それぞれの料理に最も合うビールをチョイスすることで、口の中に広がる風味や深みが、ひと味もふた味も変わってきます。
こちらのブラッセリーやレストランには、ビールで仕込んだメニューが豊富。そしてこれらの料理はビールとの相性抜群! どんなビールが料理に合うか分からなくても、スタッフに声をかければオススメのペアリングを教えてくれますよ。
また、ビールグラスの形状、注ぎ方、泡の多さ、ビールの温度にも注目してみて。これはビールの個性を最大限に引き出す工夫であり、味わいを大きく左右する要素。ビールの世界って奥深い!
淡い飲み口から、ずっしりと重いもの、チェリーやベリーを仕込んだ甘いフルーツビールなど、感動的なおいしさのビールに出会えるかも。ただし、アルコール度数が高いビールも多いため、飲みすぎにはご注意を。
■ヘット・アンケル醸造所
住所:Guido Gezellelaan 49, Mechelen
【トングレン】欲しいが止まらない!ベネルクス最大のアンティーク市
ベルギー最古の町といわれるリンブルグ州のトングレンは、ブリュッセルから列車で約90分、ベルギー東部の小さな街。
毎週日曜には盛大なアンティーク市が開かれ、国内外から多くの人が訪れます。ベルギーでは各地で蚤の市が開催されていますが、トングレンのアンティーク市は、ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルクの3か国を指す名称)で最大級の規模。
約40軒のアンティークショップと、350軒もの移動出店があり、骨董品、ブロカント、デザイン雑貨、レトロ雑貨と、高価なものからキッチュなものまで、さまざまに通りを埋め尽くします。
もしお天気がいまいちでもご安心を。駅前にある屋内ホールや地下駐車場でも開催されているので、雨を気にせず楽しめるのは嬉しい!
天気のいい日なら、蚤の市を堪能したあと、街の散策に出かけてみて。ベルギー最古の街といわれるだけあって、時が止まったようなノスタルジックな街並みもトングレンの魅力。心惹かれるステキな場所に巡り合えるかも?
■トングレンのアンティーク市
開催日:毎週日曜
開催時間:7:00~13:00
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※記事は女子旅プレスの調査及び主観に基づくものであり、店舗のサービスが保証されるものではありません。